新興市場の株式投資

シャルレ

シャルレの騒動2〜創業家のMBO失敗〜

2008年(平成20年)
9月19日 マネジメントバイアウト(MBO)を発表。1株800円 11月5日まで。@
10月29日 内部通報が(複数)あり、第三者委員会の設置 A
買付け期間延長11月13日まで。
10月31日 第三者委員会の調査結果B
11月7日 賛同意見の撤回し保留 
買付け期間の再延長 11月28日まで。
11月18日 大阪証券取引所から12月2日までに「改善報告書」の要請
11月19日 検証委員会の報告書
11月20日 三菱UFJ銀行が融資拒否(決定打?)C
12月8日まで延長
12月2日 大阪証券取引所から「改善報告書」再提出要請
シャルレ社として公開買付に賛同できない旨 最終表明D
→創業家は契約で応募せず
代表執行役の異動 林勝哉氏→岡本雅文氏
12月3日 12月16日まで延長
12月16日 大証から「改善報告書」再々提出要請
12月17日 MBO(公開買付)失敗 応募54万株強(成立97万株)
09年5月中旬 MBO失敗による損害賠償訴訟?

@MBOについては、モルガンスタンレーと共同で、資産管理会社(サザンイーグル・オットー)を通して公開買付けする方法が取られた。

A内部告発の内容は、1株あたり800円という価格の設定方法に問題があった、というもの。

B第三者委員会の調査結果 

シャルレが株価算定を依頼したKPMG FASでは、DCF法で1,104 円〜1,300円と算定された。買付け側のモルガンスタンレーでは、アーンストアンドヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービスに依頼し、DCF法で646 円〜908円と算定された(なにこの値段・・・)

この大きすぎる差を何とかするために、(なるべく安くしたい)創業者側は、色々と工作を計った。具体的には、利益計画を色々といじって算定価格を下げようとした。そして算定価格を無理やり681 円〜1,010 円まで下げた(この仮定で創業家のアドバイザー、ハヤテが関与)結局社外取締役と買付け者側の話し合いで800円に決定した。

結論としては、創業家に約20億円の利益吐き出しを認めさせた上で株価800円を承認した点において,構造的利益相反状況を除去するための努力が一応見られるものの、創業家アドバイザー(ハヤテ)の関与は合理的な範囲を超えており、意思決定過程における透明性・公正性に問題があり、利益相反行為があったという合理的疑念を払拭することもできない。

噛み砕いて言えば・・・社外取締役も完全に創業者側に立ったわけではなくて、少数株主の立場でもけっこう頑張ったけど、創業者のアドバイザーが色々と口を出しすぎて、800円という価格が不公平とはいえないけど、公平であるとも言えない。決定プロセスには問題があるんじゃねーの?といったところ(管理人の勝手な解釈)

Cこの時点で、今回のMBOはほぼ失敗だと市場は判断して、株価は一気に急落800円から500円ぐらいまで。

Dシャルレが会社として賛同できない最終決定をしたことにより、契約により創業家全員がMBOに応募できなくなり、MBOの不成立決定的



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