シャルレのまとめです。 まず、ＭＢＯや創業家のこと、ビジネスモデルの問題などのことを全部横に置いておいて、事業と資産だけで会社の価値を考えてみたいと思います。 会社の持っている資産は、現金や有価証券で１３５億程度、有利子負債はほぼゼロ。買掛金などのすべての負債は合計で４３億。すべて引いても９０億ぐらいの価値は最低あります。さらに土地や商品の価値は換算してないので、純粋な解散価値という意味ではもう少し上乗せできるでしょう。（２１年第３四半期） 事業面では、今まで足を引っ張っていたギフト卸売り事業を整理して、売上高は大幅に減少するものの、女性下着部門だけを考えてみれば、昨年の実績と下方修正後の業績などを考えて、単体での営業利益は２０～３０億程度稼げる事業だと言えそうです。 今後の主力事業である女性下着の業績が悪化することを織り込んだとしても、現在の時価総額は６０億程度ですから、本質的な意味では非常に安いと言えそうです。 では、今後シャルレ社にはどのような展開が予想されるのでしょうか？ ・創業家が再びＭＢＯする？ ・このまま現経営陣が経営を続ける？ ・創業家が会社を手放す？ ・他社が創業家ごとＴＯＢ？ ・その他・・・何かが起こる？ 最悪のシナリオは、また株主総会で創業家が現経営陣に総退陣を迫り、経営権を取り戻すことでしょうか。経営的に良いかどうかは別として、株価的にはおそらく最悪な展開になりそうです。ただ、過去に一度こういう暴挙をしているので、もう一回やるかな？という気はします。ブランドも傷つきますよね。 最高のシナリオは、さっさと８００円以上で再びＭＢＯ提案が、現在の株主的にはありがたいのでしょうか。コケにされた創業家と解任された林勝哉氏が、着々と反撃策を練っているかもしれません。 個人的には投機の対象としても、投資の対象としても、けっこう面白そうな気がします。そもそも会社が無理やり下げて提示した値段が８００円ですからね・・・。私の想像もできないような、シャレにもならない展開が待っているのでしょうか。（シャルレゆえに・・・）
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