新興市場の株式投資

ハビックス(3895)

ジャスダック上場のハビックスについて分析していきます。

分析日2009/07/02

新興市場の事業について

【事業内容】

不織布および紙製品の製造・加工および販売

不織布とは?
不織布とは文字通り「織らない布」。編物でもなく紙・フィルムでもない、繊維同士をいろいろな方法で結合させたシート。製造方法は様々だが、ハビックスではエアレイド製法と化合繊不織布を用いている(技術的なことは難しいね・・)

@不織布関連事業

パルプ不織布の一部は最終製品として販売(花王やユニチャーム、ユニーなどのプライベートブランド)
→パルプ不織布原反(クッキングペーパー、オシボリおよびドリップ吸収シート(肉、魚のドリップ吸収材

それ以外は加工業者への出荷となっている。
→パルプ不織布加工(クッキングペーパー)

A紙関連事業

一般的に衛生用紙と呼ばれるもので、主に紙オムツ・生理用ナプキン等の吸収体の包合紙やティッシュペーパーおよびテーブルナプキン等に使用されている。原材料はバージンパルプ(木材)

原材料は、カナダ・アメリカ・ブラジル・北欧などで生産されており、国内の数社の商社を通じて調達。円高は好材料

セグメント別推移

18 19 20 21
パルプ不織布 原反 2,211 2,370 2,107 1,967
パルプ不織布 加工 1,510 1,568 1,905 2,049
化合繊不織布 240 282 312 447
その他不織布 469 552 661 508
不織布合計 4,432 4,773 4,987 4,973
衛生用紙 4,432 2,495 3,455 4,235

パルプ不織布の加工と衛生用紙が成長ドライバー

営業利益推移(消去前)
18 19 20 21
不織布関連 750 894 889 957
紙関連 355 184 -69 369

紙関連は原材料の高騰による影響を受けやすいと推測

事業の強み】

50年以上に渡って蓄積された不織布技術
顧客との信頼関係
数字上は景気の影響を受けにくいと推測(必需消費関連ゆえか)

事業の弱み】

原材料(パルプ)の影響を大きく受ける
価格への転嫁は不可能ではないが容易でもない。
オムツのマーケットで1社あたりの出荷額が大きいので、(スイッチングコストなどの詳細は分からないが)もし他社切り替えが発生したら大きな打撃になる。

市場環境・競合】

国内の市場については全体的に飽和状態
ハビックスでは、家庭用(原反)について伸びる余地あると分析
オムツの市場については、国内(大人用)海外の伸張とともに需要も増加
細かいシェアなどの数字は、会社説明会資料を参照



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