新興市場の株式投資

シイエム・シイ

ジャスダック上場のシイエム・シイ(2185)について分析していきます。(全3ページ)業績推移

2008年12月に上場したばかりの企業です。私はIPO企業にはほとんど興味がないのですが、あまりに叩き売られて安いと感じたので、取り上げてみました。

シイエム・シイの事業について

事業内容

基本は印刷屋さん+マーケティング+システム開発

マーケティング部門

・インターナルマーケティング
顧客企業のマーケティング活動を促進するために、顧客企業の従業員等に対して、商品知識や販売手法あるいは企業理念についての教育、啓蒙活動等を行っております。また、顧客企業の従業員等に対し製品の販売・サービス活動において必要となる情報・資料提供などや業務改善・効率化支援なども行っております。(つまりコンサルティング)
・エクスターナルマーケティング
一般顧客(最終消費者)に直接繋がるマーケティング活動を行っております。顧客企業の商品・サービスの
販売促進のための幅広い支援や新商品に関わる各種会議・イベント等の運営支援を行っております。事例としましては、一般顧客に対するCS向上のための施策、商品訴求のためのコンテンツ作成、イベント・展示会等の事務局運営等があります。(つまり販売支援)
・カスタマーサポートマーケティング
顧客企業の商品・サービスに関わる最終消費者向けの取扱説明書、修理・保守を行うスタッフ向けの修理書・施工説明書などの各種ドキュメントの企画・編集・制作(そのまま・主力事業)
・トータルプリンティング
各種ドキュメントを中心とした印刷・製本を行っております。学校法人及び地方公共団体のパンフレットや
小売業の顧客企業向けチラシなどの一般的な印刷(印刷屋さん)

システム開発部門

コンピュータソフトウエア開発、人材派遣業


事業別の売上高・比率

売上高 構成比
インターナル 1,593 12.2%
エクスターナル 1,908 14.6%
カスタマーサポート 6,223 47.7%
トータルプリンティング 1,173 9.0%
システム開発 1,941 14.9%
合計 13,043

営業利益の比率は、マーケティング部門が90%以上を占めている。
平成19年では、96.5%に達している。(システムは黒字スレスレ)
マーケティング部門の各利益比率までは不明(一括で受注するため?)

トヨタ自動車との取引

トヨタ自動車との取引割合は、45.3%(平成20年)←46.9%(平成19年)
それ以前はおおよそ40%台で推移
トヨタ自動車との事業別取引割合
インターナル15% エクスターナル6% カスタマー70% トータル8%

つまり・・・売上13,043×0.453=5,908×0.7=4,135がトヨタ自動車向けのカスタマーサービスでカスタマーサービスのうち66.4%を占めている。

勝手な推測だが、一番利益率が高いのはおそらくカスタマーサービス部門なので、トヨタ自動車への依存度は、売上比率よりも大きいと考える必要があるのでは。

トヨタ自動車以外の取引では売掛金から、ブラザー工業・オークマ・INAXの名前がある。

シイエムシイの強み

説明書や修理所の作成においては、各クライアント企業に駐在として入り込む。
トヨタ自動車との取引約5割、トヨタの資本が入っていること。30年以上の取引関係

トヨタのメリット 情報リスク・・・

競合

カスタマーサポート分野は競合というよりは内製化との戦いになりそうだ
それ以外は、コンサルティング業界・PR業界・システムなど、競争の激しい分野



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