新興市場の株式投資
ゲンダイエージェンシー |
ゲンダイエージェンシーのまとめです。 パチンコ関係の会社なんてどうかなーという先入観もありましたが、調べてみると意外とバランスの良い会社と思いました。特に情報開示と株主還元については、今まで見てきた新興市場の会社の中では、かなり良いほうだと思います。 市場環境については、パチンコ・パチスロ業界のメモを参考にしてください。ではゲンダイエージェンシーの未来はどうなの?という話ですが、これも結構厳しいのかなぁ・・という印象を持ちました。 仮にパチンコ市場全体が縮小したとしても、シェアを伸ばす、あるいは単価を増やせるなら、それでも成長性は維持できるのでしょうが、どうでしょうか。 まず、シェアについては、2005年時点のインタビューでシェア20%がとりあえずの目標と社長は述べています。まあ、社長が言っているから20%が限界、とは分かりませんが、少なくとも外部者よりは感覚的に当っている可能性が高いので、これを基準にしてみます。 すると、現在の市場規模が会社の資料では1300億程度(来期は1200億程度)今期のゲンダイエージェンシーの広告売上がだいたい180億ですので、だいたいシェア的には14%程度といったところです。すると6%ぐらいはひとまずは拡大余地はあります。 ただ20%というのが「目標的数値」なのかもしれないので、そこを割り引くと、けっこう限界に近づきつつあるのかも?とも思います。また単価もこの3年は横ばい傾向で、これは増加すると考えないほうが良いでしょう。 実際、ゲンダイエージェンシーでは、従業員数が減っていますし、新規事業でインドアゴルフなどを始めているので、その辺りの行動から推して知るべし、といったことなのかもしれません。社長や会社はもう拡大は厳しいっスなんて言いませんからね。 結論としては・・・業界の動向次第+企業努力でシェア+単価拡大=予測不明 全然結論になってねえ!という話なんですけど(^^;) ただ、パチンコ・パチスロなどのギャンブル関連というだけで避ける投資家が多いので、企業の実力よりは低い評価になっていると思います。配当利回りも現時点で6%超えてますからね。事業の拡大余地は分かりませんが、ある程度リピートを期待できそうなので、それなりに安定性もありそうです。 ギャンブル関係の会社は低く評価されがち→もしかしたらお宝銘柄がたくさん眠っているかもしれません。調べてみる価値がありそうです。
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