新興市場の株式投資

ディーブイエックス

ジャスダック上場のディーブイエックス・DVX(3079)の分析2です。

2009/01/06 株価914円 時価総額12.5億 現在の株価


ディーブイエックス(DVX)を投資対象として分析

コスト推移

17 18 19 20 21
原価率 75.0 77.4 78.2 79.3
販管費率 20.6 18.9 17.9 17.2
営業利益率 4.4 3.7 3.9 3.5
上場が2007年のために以前のデータなし

原価については、医療制度改革による単価下落の影響だと思われる。
販管費の大半は人件費関連であり、売上の伸びが上回っているため低下傾向

同業他社と比較すると、販管費が高めで、原価率は低い。トータルで利益率は、協和医科よりは高くウイン・インターナショナルとは同水準。循環器系に特化しているため利益率が高いのかもしれない。

ディーブイエックスの成長性

人工血管に大きな期待 2010年より商品化を目指し売上20億円強を目標。この人工血管がディーブイエックスの成長にとって最大のポイントになりそうだ。

人工血管は過去に一度製品化されて撤退→製品の質の問題ではなく、訴訟(当時アメリカで大規模な訴訟が頻発)のリスクのため。

受託開発仕掛勘定(独立行政法人 科学技術振興機構(JST)からの助成金420百万)
受託研究開発が成功した場合、当社は「仮受受託開発補助金勘定」残高の全額について返済義務を負うとともに、成果物の独占使用権を取得します。一方、当該受託研究開発が失敗した場合には、「仮受受託開発補助金勘定」残高の返済義務は負いません。(有報から抜粋)

まあ、成功するかどうかは分からないが、一応行政機関からのお墨付きがある。失敗したときのリスクが低減されている。

中長期的な目標はありますか?
3年後に売上高で200億円を達成したいと思っています。

かなり急ピッチな成長になりますね。
ただ、今手がけている人工血管とかエキシマレーザ血管形成システムは非常にボリュームのあるビジネスになるので、それがスタートした時点で一回ジャンプがあるかなと考えています。

若林誠社長のインタビューより抜粋 

大風呂敷を広げるタイプの社長とは見えなかったが、どうなりますか。

業績予想と実績

売上(予想) 売上(結果) 経常(予想) 経常(結果)
平成22年 15,200 530
平成21年 13,356 13,080 450 525
平成20年 11,460 11,740 420 420

リスク

厚生省の改定による商品価格の下落
売掛金・手形が多いために取り立て不能のリスク 売掛金回収率83.1% 滞留期間72.9日
21年第3四半期時点で、受取手形・売掛金の勘定は28.2億 資産の約50%

割安度分析

業績達成+5%成長
 16.5+(3×12=36)=52.5(27.8%)

株価1,053円で計算(2009/05/16)

割安度や指標などの分析は、かえるさんのDVX簡易分析が大変見やすいです。

指標等

実績PER 6.54倍 予想PER 6.43倍 PBR 0.88倍
ROE 14.1% ROA 4.3% 自己資本比率 29.5%
ROIC 真のPER 1倍以下
株価1129円で計算



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