新興市場の株式投資

翻訳センター

翻訳センター(2483)について分析2です。

2009/01/12 株価112,000円 時価総額14.7億 現在の株価

翻訳センターを投資対象として分析

【成長性】

翻訳業界の市場規模が伸びているのか分からないために、成長性については疑問も。翻訳業界の数って思った以上に多くて、ほとんど集約化されていないのですね。翻訳業界が集約化される方向に進むと、大手である翻訳センターにとっては追い風ですね。

当社グループの規模と組織力を活かして、顧客に対する集中購買化提案を行ってまいります。大企業の場合、発注している翻訳会社が数十社にもなるケースがありますので、その場合には、購買セクションに対して発注先を数社へ絞り込み、コストダウンと情報統一を行うように提案します(有報より引用)

米国の進出とか、アニメなどの新分野へ積極的に参入しているようですが、現時点では収益源として育つかどうかは不明。

【リスク】

・翻訳業界は参入障壁が低いこと
・特許の制度変更
特許の制度については詳しくないのだが、例えば特許の出願を世界で共通化しよう、みたいな流れができると、翻訳して出願する必要がなくなるため、大きなリスクになる?
・翻訳ソフトなど
例えば、とても優秀な翻訳ソフトができたら、翻訳センターの仕事が無くなる?ただし、専門性の高い翻訳がメインのために、今のところは問題ないか。音声分野ではだいぶ進んでいるようだが。
・依頼元の企業が翻訳を内製化
これは有報のリスクに書かれていますが、実際には内製化しても個別企業の比率は高くないために、現時点ではそれほど影響はなさそう。内製化の大きな流れができると大変。
・その他 情報の漏洩とか、登録者の確保など。

【割安度分析】

実績PER 7.09倍 予想PER 5.87倍

業績達成+5%成長
 11.7+(2.8×12=33.6)=45.3(32.5%)

業績達成+無成長
 11.7+(2.8×10=28)=39.7(37%)

【指標等】

実績PER 5.83倍 予想PER 10.95倍 PBR 0.79倍
ROE 13.7% ROA 8.7% 自己資本比率 67.6%
ROIC 真のPER 1倍以下
株価92,000円で計算


翻訳センターまとめ

翻訳業界についてはほとんど知識が無いのですが、株価的には充分安い水準と思います。今後日本企業が海外に進出していく、また海外企業が日本に進出してくる流れが大きくなれば、翻訳センターのビジネスも拡大していくと考えられます。

なかなか面白い銘柄だと思うのですが、ストックオプションがちょっと(かなり)重いなぁ・・・。



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