新興市場の株式投資

ティア

ティア(2485)について分析2です。

2009/01/11 株価87,000円 時価総額19.8億 現在の株価


ティアを投資対象として分析

【コスト推移】

16 17 18 19 20
原価率 75.1 74.7 73.0 71.3
販管費率 17.0 18.9 19.6 20.4
営業利益率 7.9 6.4 7.4 8.3

【成長性】

愛知県での地盤を固めて、これから県外に打って出ていく状況。
ティアのビジネスモデルが他県でも受け入れられるかが勝負

向こう10年で200会館を目指す。そしてティアの考え方をもっと広げていきたい。
「直営50店舗、FC150店舗」を目標としております。(IR担当より)

【リスク】

葬儀事業が成長産業ということで、新規参入が相次いでいる。
参入障壁が低いこと。
葬儀単価が下落傾向であること。
金利負担の増加(営業利益>経常利益なのは金利負担が大きい)

【割安度分析】

実績PER 8.82倍 予想PER 7.92倍

業績達成+5%成長シナリオ
−25+(2.7×12=32.4)=7.4(268%) 土地、保証金含む(81.8%)

業績達成+10%成長シナリオ
−25+(2.7×15=40.5)=15.5(127.7%)土地、保証金含む(61.3%)

【指標等】

実績PER 9.84倍 予想PER 8.82倍 PBR 1.79倍
ROE 18.2% ROA 4.5% 自己資本比率 24.5%
ROIC 5.85% 真のPER 21.0倍
株価97,000円で計算


ティアまとめ

型どおりの割安度分析では、それほど割安ではない、という結果になっていますが、そういうのを考慮しつつも、投資したい気分にさせてしまう経営者と経営理念ですね。

有利子負債が多いために、増資の可能性がややリスク要因です。しかし、愛知県で成功したビジネスモデルが他県、あるいは全国で通用すると、もしかしたら物凄い化け方をする銘柄かもしれない。

ただ、葬儀の料金透明化は、ティアでなければ絶対できない!というサービスではない、という点は気になりますね。特に今後も新規参入が増えてくるでしょうから、そういうビジネスモデルを真似してくる業者は出てくるのではないでしょうか。

それと、葬儀の質を維持しつつ拡大するなら、人材の問題もあります。あまりに急拡大すれば質を伴わずに、会館の数だけ増えてしまい、それが全体の質を落としてしまいかねません。(従業員平均勤続年数2.1年)

冨安社長もそれは分かっているようで、「これまでの社員教育はオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)のみだったが、当社は教育制度を整えた」と述べています。

個人的に応援したい冨安社長とティア!



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