リーマンショックは怖いか?

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ある程度の投資歴が長い人と話すと、リーマンショックの時は・・・とか、リーマンショック級の下落相場が来たら・・・といった話が出ることがあると思います。
では、本当にリーマンショックの年は酷かったのか?業績が好調な株もすべて叩き売られたのか?単なるイメージではなくデータとして検証してみます。

リーマンショックが起こったのは2008年9月15日
その年のtopixの騰落率は−41.8%でした。


業績が好調であった外食・小売業


大黒天物産

営業利益30%増益

2007年末株価 705円 2008年末株価 1680円

あさひ

営業利益79%増益

2007年末株価 1280円 2008年末株価 2280円

王将フードサービス

営業利益 16.2%増益

2007年末株価 1458円 2008年末株価 1499円

ファーストリテイリング

営業利益30%増益

2007年末株価 7980円 2008年末株価 12750円

スタートトゥデイ(ZOZO)

営業利益248%増益

2007年末株価 23200円 2008年末株価 31000円

ダイヤモンドダイニング

営業利益70.5%増益

2007年末株価239000円 2008年末株価 238000円

*上場日が2007年3月のため、やや特殊条件か?
ちなみに翌年も大幅増益で株価が4倍以上になっている

ワッツ

営業利益6.9%増益

2007年末株価 80000円 2008年末株価 62000円

アークランドサービス

営業利益3.7%増益

2007年末株価 92900円 2008年末株価 87100円

マクドナルド

営業利益16.8%増益

2007年末株価 243300円 2008年末株価 271000円

物語コーポレーション

営業利益18.6%増益

2007年末株価 598円 2008年末株価 634円

ハイデイ日高

営業利益2.8%増益

2007年末株価 1113円 2008年末株価 1173円

ABCマート

営業利益10.8%増益

2007年末株価 2440円 2008年末株価 3290円

ニトリ

営業利益26.8%増益 

2007年末株価 2680円 2008年末株価 3505円


こうしてみると、小売業で業績が好調のものは年間を通してみると概ね悪くない結果になっていると言えそうです。

では業績が良くなかった小売・外食はどうか?


セリア

営業利益32%減益

2007年末株価 117000円 2008年末株価 56000円

神戸物産

営業利益33.5%減益

2007年末株価 1670円 2008年末株価 1100円

ゼンショー

営業利益49%減益

2007年末株価 1131円 2008年末株価 527円

松屋フーズ

営業利益13.4%減益

2007年末株価 1389円 2008年末株価 1294円

くらコーポレーション

営業利益12.6%減益

2007年末株価 240000円 2008年末株価 163500円

イオン

営業利益20.3%減益

2007年末株価 1638円 2008年末株価 892円

ヤマダ電機

営業利益24.3%減益

2007年末株価 1277円 2008年末株価 618円

元気寿司

営業利益44.6%減益

2007年末株価 1280円 2008年末株価 1234円

あみやき亭

営業利益15.6%減益

2007年末株価 253000円 2008年末株価 124200円

吉野家

営業利益42.2%減益

2007年末株価 189000円 2008年末株価 107200円

無印良品

営業利益7.3%減益

2007年末株価 675円 2008年末株価 424円

ブロンコビリー

営業利益21.5%減益

2007年末株価 438円 2008年末株価 294円

サンマルク

営業利益7.5%減益

2007年末株価 2290円 2008年末株価 1340円


結論としては、リーマンショックの年のような下落相場であっても、業績と株価は高い連動性が見られ、業績好調であれば、株価も全体相場を跳ね返して上昇する場合が多いということ。
また、下落相場では業績が悪い場合は、それ以上に叩き売られる可能性が高いということが言えそうです。

個人的な予想では全体的にもっと下落していると思っていましたが、業績さえ良ければ下落相場にも耐えられる。銘柄選択を誤らなければ、下落相場を必要以上に恐れることは無い、という結論に至りました。

*年間では上昇していても、暴落時には一時的にかなり下がっている銘柄もあるので、レバレッジ(信用取引)の掛け過ぎには注意してください。

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