新興市場の株式投資

協和医科器械

協和医科器械(3052)について分析2です。

2009/02/20 株価293円 時価総額24.1億 現在の株価

協和医科器械を投資対象として分析

【コスト推移】

16 17 18 19 20
原価率 87.7 88.4 88.7 89.0
販管費率 11.0 10.5 10.6 10.3
営業利益率 1.3 1.1 0.7 0.7

スケールメリット云々というけど・・売上が伸びても利益率が改善していない。

【成長性

現在は静岡・愛知県が売上の約80%を占めており、今後は東京都を中心に攻勢をかけていく戦略。
ただし市場規模が大きいので、最も競争が激しいと予想される。
M&Aを模索、スケールメリットを活用

病院はコスト削減のために、購入の一括化や共同購入を促進→販売側の集約も。

【リスク

売掛金・受取手形の回収不能リスク 残高115億(資産の約60%)←21年中間決算時
売掛金回収率86.1% 滞留期間52.2日
季節変動、病院の設備投資は年度末に集中する傾向
医療改定による単価の下落

割安度分析

業績達成+5%成長
 27.8+(2.5×12=30)=57.8(41.7%)

【指標等】

株価293円で計算
実績PER 8.99倍 予想PER 9.93倍 PBR 0.56倍
ROE 6.2% ROA 1.6% 自己資本比率 25.7%
ROIC 省略 真のPER マイナス 配当利回り 3.41%


協和医科器械のまとめ

ウイン・インターナショナルよりは資産面で割安だとは言えそうです。しかしこの利益率の低さは気になりますね。だからこそ、M&Aをして仕入コストを圧縮して、利益率を高める戦略なのかもしれません。

規模が拡大したら利益率が改善するのかも良く分かりません。現に他社より売上が大きくても利益率は低いですし、年々改善されてるとも言えません。ただし医療器機販売業界の場合は、医療改定や販売している商品の質にもよるでしょうから、一概には言えないでしょうけど。

割安ではありますけど、協和医科に投資するならディーブイエックスのほうが魅力的かなぁ、という気はします。従業員持株と新株予約も気になるところではあります。

ただ、少し面白いと思ったのは、売上高と時価総額のアンバランスです。ここからコストを削減して利益率が改善することがあると、ブレイクするかもしれません。



協和医科器械の分析1に戻る   投資メモに戻る

新興市場の株式投資 トップへ