投資メモ(IR担当に聞いてみた)

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ジェーソン(3080) 2016年8月15日

関東地方でバラエティストアを経営している会社です。缶コーヒーが異常に安いことで知られています。13日の金曜日とは関係ないです。

Q 昨年度から月次が好調だが要因は?

A 何か特別に商品構成を変えたとか、宣伝方法を変えたということではない。地道な企業努力の成果だと考えている。
  
Q 御社はかなり安い価格で販売していると聞いているが、なぜ安く売れるのか?

A 仕入れにかなり工夫している 例えば、大手の小売りだと味噌がたくさんの種類あるが、当社では点数を絞って、仕入れコストをかなり削減している。また、メーカーで廃棄処分になるものをツテで聞いて購入したりもする。またマイナーなメーカーでも、大量に仕入れることにより、安く仕入れることができる。

Q 商品の構成で工夫していることは?

A 当社はデータ主義でやっている 反対の意味は店長に裁量を与えるやり方だが、それだと成果にムラが出てしまうので、ほぼすべてマニュアル化している。商品構成も全店舗でデータを集めて商品の構成を変えたりしている。感覚に頼る経営は安定性に欠けるため。

Q 今期の1Qは営業減益だが要因は?

A 誤差の範囲だと考えている 新規出店が4店舗あったのも要因で、出店してから黒字化するには1年ほどかかる

Q 今期の出店計画は?

A だいたい何店舗ぐらい出したいという方針はあるが、当社は居ぬき出店なので(新築と違って)物件の計画が出せない。良い物件があれば出すという方針

Q 今期の業績予想の前提は既存店何%なのか?

A 公表していないのではっきりと言えないが、100%強といったところ

Q 現在ジャスダックに上場しているが、東証1部に行く野心はないのか?

A いずれはという思いはあるが、特に急いではいない

Q 季節や気温にはどれぐらい左右されるのか?

A 基本的には夏は暑く冬は寒いほうが良い 夏は飲料がよく売れるし、冬はカイロや衣類がよく売れるから。

Q 為替の影響はどうか?

A ほとんど影響はない

Q 今後の出店戦略は?

A 小売業は物流が大事、なのでじわじわと広げていくイメージ

Q 利益率の改善余地はあるか?

A 小売業は仕入れ規模が大事なので、売上の拡大とともに利益率の改善はしていけると考えている

Q うちの近くにも作ってくれ!

A 赤字になるから無理ッス!

総評 知名度が低く、ジェーソンの社名からか13日の金曜日付近にしか投資家の注目を集めない会社だが、着実に成長している。実店舗では缶コーヒーが有り得ないぐらい安く、それを餌に客を誘導している。今後は店舗網の拡大がどれぐらいできるか、月次も公表しているので定期的にチェックが必要。あまりにもマイナーな会社で投資家からの問い合わせが嬉しかったのか、1時間以上話をしていた。

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