新興市場の株式投資
一六堂のメモ |
名証セントレックス上場の一六堂(3366)の分析メモです。2009/07/20 株価38,000円 事業 居酒屋「八吉」「五大陸」を主体に展開 買参権を持つことが強み 業績推移
買参権とは? 通常は漁港・地元関係者しか取得できないセリに参加する権利。一六堂では法人として取得。 メリット @仕入れが安くできる(他社の約半額) A新鮮 B安心安全 いつどこで採れた魚かまで分かる C希少価値 通常店頭には並ばない魚を仕入れ可能 買参権、もう少し詳しく! なぜ取得できたのか? →社長が漁港に足繁く通って信頼を勝ち取ったため(最初冷たくあしらわれたらしい) 他社は取得できないの? →個人的名つながりや紹介によるものでまず無理、また規模が大きいと魚を全部持っていかれる懸念があるので、特に大手には無理 一六堂さんもたくさん仕入れたら不満は出ない? →まだそれほどの規模ではないから大丈夫 とりあえず売上2倍程度までは何の心配もないだろう。 今後はまだ取得できる? →買参権は個人的な繋がりで取得できるものなので、紹介など通じて取得していく予定 一六堂の強み 魚だけでなく青果物も市場から直接仕入れ 全店舗を黒字化 甲子園球児の柚原洋一社長のガッツ 成長性 今期は出店3撤退3の予定だが、これは最低線 条件さえあえばさらに出店、またM&Aも視野(持ち込み案件は多いが、慎重に検討している) 大きいだけではなく強い会社を目指す。 マニュアル化できない(あえてしない)営業形態は成長緩やか。 財務・会計 毎年、営業利益>経常利益なのは協賛金(飲料メーカーなどからのお金)のため。また昨年度は特別利益が多額計上(ワシントンホテル内の店舗を相手の事情で閉鎖 稼ぎ頭だった) リスク 魚価の上昇 柚原社長の色が濃いために、経営者の依存度は高い 客層はビジネスマン、また接待や打ち合わせに使われる店舗形態のため、景気悪化の影響はかなり受ける。(強い会社かどうか真価が問われる時期といえそう) 店舗拡大のために熟練の板前さんが必要で、人材確保が課題(特に珍しい魚を調理する形態なので、この部分は大事) 割安度 名証セントレックスに上場しているためもあり、予想PER7倍程度 資産面での割安感はなし まとめ 上場している市場がセントレックスというマイナー市場であるために、評価も低く目立たないですが、エキスポ出展企業のなかではかなり輝いていたように思いました。(役員さんもいた) ただ管理人はすでに一六堂に投資済なので、少し贔屓目に見ている可能性があるので注意してください。 株式投資メモに戻る 新興市場の株式投資 トップへ |