新興市場の株式投資
ゲンキー |
ジャスダック上場のゲンキー(2772)の分析2です。 2009/01/04 株価79,200円 時価総額24.1億 現在の株価 【直近の業績】 平成21年6月期3Qまで。
平成21年6月期 原価率78.7% 販管費率18.9%(3Qまで) 平成20年6月期 原価率78.6% 販管費率17.8% 49(33)店舗 平成19年6月期 原価率79.2% 販管費率16.9% 22年の業績予想レンジ 売上41,000として、営業利益率1.3〜3.0% 530〜1230百万 PER7.65〜3.3 直近の78.4と19.2なら営業利益率2.4% 営業利益約10億(四季報の予想値) 最悪で0.5%(原価79.5販管費20)今期の最悪原価+販管費増加 【成長性】 かなりの成長志向企業 今後の出店加速 四季報によれば、10年6月より出店を加速し、岐阜・愛知を中心に2年間で大型店(メガドラッグストア)を41店舗出店する計画 →若干修正 出店抑制 毎年、入ってくる営業キャッシュを全て成長のためのつぎ込んでいるようで、フリーキャッシュは毎年マイナスになっている。(昨年度はプラス) 今後は福井県に出店集中方針 ドラッグストア・小売は規模の経済性が発揮されるので、かなりのスピードで出店を加速させている企業が多い。 【リスク】 薬事法改正で、コンビニエンスでも医薬品が売れるようになる。売れる品種がドンドン拡大して言っているため、脅威になりうる。ゲンキーの場合は医薬品の構成比が低いので影響は限定的か。 競争が激しい業界であること。特に最近ではコンビにでも医薬品が扱えるようになり、ガドラッグストアでも普通のスーパーとドラッグストアが競合としてある。 【株主還元】 成長企業なので配当性向は10%程度 自社株買いも行っていない。 →増配 小売業では珍しく株主優待がない 【割安度分析】 予想PERで3.96倍 安いですな・・・ 業績達成+成長5%シナリオ −31.1+(8.2×12=98.4)=67.3(35.8%) 業績達成+成長10%シナリオ −31.1+(8.2×15=123)=91.1(26.5%) 業績10%未達+5%成長シナリオ −31.1+(7.4×12=88.8)=57.7(41・8%) *経常利益×0.6に若干修正 下方修正あり、注意 【指標等】
実績PERは特別利益による数値 メガドラッグストアというのは初めて聞きました。調べてみると生活用品が全て揃うという事と、値段も安いということで、便利そうですね。 ドラッグストア全体を見てみると、全社とも出店を加速させていて、基本的に売上規模が大きいほど利益率が高く、規模の経済優位といえそうです。 また、09年6月から施行される改正薬事法の影響で、他業種からの参入が加速されることが予想され、今後もどんどん競争が激しくなっていく業界だと考えられます。 その中でゲンキーはどうなの?というと、基本的に医薬品の割合はそれほど大きくないので、影響は限定的なのかな、と思います。 ただ、売上高の伸びに対して、利益が付いてきていないことがネックで、これは売上以上に人件費が増加していること、価格競争の激化がありそうです。これらを踏まえると、ゲンキーがいるポジションは決して楽なポジションではないな・・と感じます。 しかしそれらを踏まえた上でも、ドラッグストア・スーパーマーケット両方の同業と比べてみても、評価的には大変低いもので、そこに投資妙味はあるかもしれません。
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