投資メモ(IR担当に聞いてみた)

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クロスマーケティンググループ 3675 2017年4月3日 

主にインターネットを活用したリサーチ業をしている会社です。

業界市場について

現在の国内の市場規模は約2000億と推測している

トップシェアはマクロミル
インテージ
クロスマーケティング
GMOリサーチ
メディアフラッグ

国内の売上が約100億なので、5%程度と認識している

マクロミルよりも利益率がかなり低いのはなぜ?(国内)*マクロミルは上場廃止前のデータ参考

マクロミルは完全にネットリサーチ特化
自社モニターを抱えている

当社はモニターも提携先のモニターを活用したり、ネット特化ではないので、利益率自体はマクロミルより低かった

市場規模そのものは毎年2%程度の成長
当社は二ケタ成長を狙っている

国内市場が好調だが?
業界全体で集約化の流れがある
老舗が廃業したりする例もでてきている
当社独自の要因としては、メディカル部門(健康食品やサプリメント)が好調 

海外事業について

前期は売り上げ減だが要因は? 3〜4%は為替の影響による それ以外は純減
それぞれの国で様々な要因があるが、今期は回復を見込んでいる 海外は黒字ではある
今後の課題としては、拠点が重複している部分もあり、整理統合して効率化していきたい

景気の影響について

いわゆる広告業界そのものは、景気に影響を大きく受けることは認識している
しかしリサーチ業界でいうとそこまでの影響はないと推測
過去リーマンショック、震災のときも影響はゼロではないが、それほどのマイナスではなかった

ITソリューション事業 成長分野として認識 マーケットリサーチを入口として受注などシナジー効果もある
プロモーション事業 連結子会社→持ち分適用で売上減

RDIT 

カナダの会社が開発しライセンス契約
そこまでの事業規模ではないので、過剰な期待はしないでほしい

今期の業績予想 

利益率が低下する予想
→人材への積極投資が要因

業績予想は固め?
→過去2014年以外は未達だったことはないので、それらを考慮してくれれば・・。

利益率の改善余地は?
→この数年は先行投資で利益率を削っている部分はあるので、改善余地は十分にある

東証マザーズになぜいるのか?
→内部の体制を整える必要があり、時期を見て上の市場を考えたい

総評 国内のリサーチについてはそれほど伸びないのでは、と考えていたが、意外にも堅調に推移している。このあたりは、リサーチ業界でも淘汰され撤退している会社が出てきているのではないか、との印象を持った。

海外については、為替の影響を受けたり、まだ赤字の会社もあったりして不安定なので、業績動向の把握は難易度が高いのではなかろうか。業界全体でも成長しており、また会社も成長意欲が強いことから、中長期では期待できそうな感触を持った。

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