新興市場の株式投資
チェルト |
チェルト(3354)の分析2です。 2009/01/03 株価1340円 時価総額132.6億 現在の株価 【チェルトの成長性】 イオングループの拡大とともに、チェルトのビジネスチャンスも拡大する。 特に新興国(特に中国)への進出をチェルトは狙っている。 現在の景気後退期でも増収増益となっている。その要因を考えると、各企業においてコストを削減する動きが強まっており、間接資材をより安い価格で調達できるチェルトのビジネスチャンスが広がっているのではないかと推測する。 ただし、ビジネスサプライ部門は売上が伸びているものの、利益率が年々低下している。売上を伸ばすことは結構だが、利益が増えていないことは大きな課題だろう。 リフレッシュメント事業については、基本的にはそれほど成長する要素は見当たらない。利益率が高い部門のため、これは厳しい。 【リスク】 イオングループへの売上が約5割と大きいため、イオンの業績悪化や事業の縮小でチェルトの業績にも影響を及ぼす。グループ内取引が多いので、不公平な条件を飲まされる可能性も。 自動販売機については、気候などに大きく影響を受ける。猛暑歓迎 20年2月期の決算では売上額が10%ほど未達になっており(利益はほぼ達成)決算書を読んでもその詳細が説明されていなかった。つまり自社の弱い部分、マイナス部分はあまり説明したがらない企業、という印象。 ○○年連続増収増益!!という文字が、非常に怖い・・・。いろいろな意味を込めて。 【株式の割安度】 予想PER水準で5.9倍 資産価値ではネットキャッシュだけで120億以上あり、資産面だけの割安感はそれほどないが、現在の堅調な業績と成長性を合わせて考えると充分割安だと考える。 業績達成+5%成長シナリオ 121.7+(23×12=276)=397.7(33.3%) 業績達成+10%成長シナリオ 121.7+(23×15=345)=467.7(28.4%) 業績達成+無成長シナリオ 121.7+(23×10=230)=351.7(37.7%) 現在のところ業績堅調なので、達成シナリオをメインとした。 【指標等】
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