新興市場の株式投資

企業分析のポイント

企業の分析ポイント4

新興市場の株式投資を投資対象として分析

業績・コスト推移

キャッシュフローを最初にチェック
特に営業キャッシュフローがきちんと入ってきているか?注意
売上は伸びているか?伸びているならなぜ伸びているのか
特需ではないか?企業の実力で伸びているのか?
減少しているなら、なぜ減少しているのか
売上とコストのバランスはどうか?売上を無理やり増やしていないか?
コスト削減努力が数字に表れているか?
コスト減少はどんな施策によるものか?
利益率は高いか?高いのはなぜか?
利益率が低いなら、それは改善余地があるか?どんなストーリーで改善できるか?

新興市場の企業の場合(特に成長志向なら)営業キャッシュフロー<投資キャッシュフローになりがちだが、一概に悪いとは言えない。(その事実を把握しているかは別)

<有価証券報告書 主な経営指標の推移 損益計算書 決算説明資料 ヤフーファイナンス 会社四季報>

成長性】

何を重点項目にしているか?何に投資しているか?それは成果が出ているか?
何に研究開発費を?将来に向けてどんな種を蒔いているか?
成長する「余地」があるか?どれはどの程度あるか?それは客観的か?
(新興市場の企業は往々にしてまだ○○まではいけますよ!と誇張しやすい)

<決算説明資料・動画 インターネット検索 有価証券報告書 インタビュー記事>

リスクについて】

特に原材料の高騰 原材料は何か?何によって影響を受けるのか?
季節要因 その企業の業績は四半期ごとに平均的か?勝負時期があるのか?
競争激化 競争が苛烈な業界ではないか?新規参入者が出てきやすいか?参入障壁は高いか?
信用残 信用残は過剰ではないか?<ヤフーファイナンス>

<有価証券報告書のリスク 対処すべき課題 その他会社資料>

株主還元】

・配当性向

配当性向・利回りが高いことは、必ずしも良い事とは限らない。配当=企業の純資産の減少=ある意味、価値の低下とも言える。

高い配当→市場での評価が高くなりがち→配当減少で暴落というリスクを認識すべき。

<有価証券報告書 配当政策 経営者インタビュー>

・自社株買い

自社株買いにも、市場での買付けと、市場外での買付け(固定価格)がある。株主としては、市場で買付けてくれた方が、株価上昇の期待も持てて嬉しいのだが・・・。

<企業のホームページ IRライブラリなど 有価証券報告書 自己株式等>

・株主優待

過剰な優待はむしろ廃止リスクを認識すべき
<ヤフーファイナンス>

【株式の割安度】

実績PER 予想PER PBR
ROE ROA 自己資本比率
ROIC 真のPER

指標は単独で見るよりも、他社と比較してみることが有効
PERが低い場合には、なぜ低いのか?それが企業の何らかの懸念事項によって低いのか?それとも何かの誤解や単なる低評価によって低いのか、を見極めることが重要
さらに、その低評価が何らかのストーリーで解消されるなら最高
PERは実績よりも予想PERを重視(常に未来を考える思考)
PERを盲信すると痛い目に遭う(体験談><;)

PBRは指標よりも資産の中身を見ることが重要 
固定資産やのれんなどで膨れ上がった資産は、むしろ負債と考えるべき 

ROAやROEは高いほうが良いとはいえるが、高すぎる場合には何らかしらの特需や特別利益を疑うべき。業界全体で高い場合にはバブルを疑うべき。



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