新興市場の株式投資
ウェブマネー |
ウェブマネーのまとめです。(無意味に長いです^^;) まず、事業についてはオンラインゲーム市場でのシェアが40%と高いことが、ウェブマネーの最大の強みとなっています。会社の資料によると、クレジットカードでの決済が約50%なので、オンラインゲームでのシェアの90%は2つの方法で占めていることになります。 ただ、フェイス(親会社)の過去の資料によると、2003年度ではシェアの60%をウェブマネーで占めていたということなので、徐々にシェアは低下してきています。その要因は(明確には分かりませんが)他の電子マネーの進出が進んできていることが挙げられると思われます。 ウェブマネーの収益源は、主にオンラインゲームの運営会社から得られる手数料収入で、決済金額のうちの一定割合を受け取ることになっています。その手数料割合は会社ごとに交渉して決定されます。 この手数料の割合が売上の原価に反映されており、近年の傾向としては原価率が徐々に上昇しています。これはオンラインゲーム市場におけるシェアの低下で、運営会社に対する交渉力が低下しているのかもしれません。 最初にウェブマネーのビジネスモデルを見たときに、これはバフェットのいうブリッジのようなビジネスかっ!と思いました。つまり、オンラインゲームをプレイするのに、必ず通らなければならない橋の通行料を得られるようなビジネス・・・・しかもオンラインゲーム市場は拡大傾向! ただし、これはあくまでもオンラインゲーム市場でウェブマネーが独占的な地位(クレジットカードは別として)を確保できている状態の話であって、どうやらそんなに安泰な状態でもなさそうだな・・・というのが調べた限りでの感想です。 それと、オンラインゲームの市場も一般的には拡大傾向だとはいえますが、ゲームオンの分析の時に調べた限りでは、現在は踊り場的状態で必ずしも順風満帆とはいえません。ウェブマネーの下方修正はオンラインゲームのビッグタイトルの欠如も理由のひとつとして挙げられていますが、オンラインゲームの市場自体に変化が起きているのかもしれません。 会社説明会の動画でも、それ以外の説明資料にもかなり調子の良い部分が強調されていますが、本当にそのまま信じて良いの?と疑って掛かるべき所は多い気がします(嫌な性格ですね笑)社長の言葉は自信満々なのに、本当の意味で自信満々に見えなかったのは気のせいだと良いのですが。 なんだかマイナス部分ばかり書いてしまったので、プラス面も書きます。ビジネスモデルについては、やっぱり魅力的な部分は凄くあるな、と感じます。結局はシステムを提供する会社で、そのシステムが使われれば、通行税のように収益を得られるわけですからね。 また、電子マネーの市場はまだまだ始まったばかりで、市場規模もやっぱり増加するんじゃないかなと思うわけです。ウェブマネーの売上は現在せいぜい300億程度ですが、何らかの形で電子マネーの市場のうちの数%でも取れれば、それは凄いことになります。 ううむ、なんだか随分長文になってしまって、読みにくくて申し訳ないです。長文になってしまうということは、自分の中でもまとまっていないのかもしれません。まあ素人の分析なのでたぶん的外れです。参考程度にどうぞ。ウェブマネーを調べていたら、親会社のフェイスと平澤社長に興味が沸いてきました。
|