新興市場の株式投資
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ステップ(9795)の投資情報です。 2009/02/08 株価417円 時価総額63.9億 現在の株価 【コスト推移】
【成長性】 第一に、学習塾という業界の成長性について考えてみたい。学習塾の商品というのは、子供に対する指導である。つまり「質」のビジネスといえる。だから、売上高が伸びたからといって、その分コストが抑えられる訳ではなく、むしろ「質」が劣化する(つまり教える側のレベルが追いつかない)可能性があり、拡大はむしろ危険なのではないだろうか(秀英予備校のように・・・) よって、学習塾という業界の企業に投資するならば、「質」を徐々に高めて、無理に拡大をしようとするのではなく、じっくり成長していくタイプの企業が良いと考える。 ステップは神奈川県に集中的に学習塾を展開することによって、広告宣伝費を抑え、また今後は知名度を活かして、中学生の深耕、高校生への拡大を目指している。実に合理的な戦略だと素人目には映る。 ただし、売上・利益ともに急成長はまったく見込めないために、万年割安株で放置される危険性はあるだろう。それが学習塾の業界全体の低評価にも繋がっているのだと考えている。 【IRに聞いてみた】 Q 正社員比率が高く、指導の質にこだわっていると思われますが、そのための他社より受講料が高めということはありますでしょうか? A 受講料につきましては確かに若干高めかも知れません。いわゆる大手と称される他社と比べまして、月々2〜3,000円程度高く見えることがございます。 しかし、実際の指導時間(正規の授業時間、別途の補習時間等のトータル)を考えた場合、むしろ割安になるケースもございます。(もちろん授業の質を勘案すると、その差はさらに大きくなると自負いたしておりますが。) 他塾でよく行われるのは、大幅な値引き、無料期間の設定です。弊塾は基本的に通常はそれを行いませんので、その点の違いはございます。 Q 広告宣伝費以外で御社が特にコスト削減に注力していることはありますか? A 本部機能(管理部門)の簡素化・効率化は意識いたしております。 Q 今後の戦略について、まずは神奈川県内の高校生部門を拡大して、次に小学校部門というイメージでよろしいでしょうか?また、県外への進出などはお考えでしょうか? A 現役高校生部門の拡充はおっしゃる通り今後の課題の一つですが、中学生部門もまだまだ県内深耕の余地があると考えております。県外への進出は現状検討いたしておりません。 【リスク】 少子化でマーケットが縮小傾向であること。 経営者が良く分からん多角化に走ること(なぜか学習塾ではこういうケースがちらほら・・・) 学習塾業界の労働条件が社会問題化すること(労働条件が相当悪いと聞く) インターネットで塾にいるような質(画質やら音声やら)の高さで、神講師が授業をしてくれて受講料が半額ぐらいだったら・・・。学習塾というビジネスモデル自体が崩れる可能性がある?(ちょっと妄想入ってます) 【割安度分析】 業績達成+5%成長 −3+(9.3×12=111.6)=108.6(58.8%) 【指標等】
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