新興市場の株式投資

セルシスのメモ

名証戦とレックス上場のセルシス(3829)の分析メモです。2009/07/20

事業

マンガの作成支援ソフトから、携帯での閲覧ソフトまで、マンガのデジタル化をトータルでサポート

マンガを携帯で閲覧するまでのステップを勝手に考えてみると、作成・変換・配信・閲覧というステップがあって、それらのどの工程にもセルシスは関わっていますよ、ということ。

主な収益源は携帯でのビューワの提供で、閲覧者が支払う料金のうち(5%以内)をセルシスがフィーとして受け取るというもの。

強み

蓄積されたマンガのデジタル化技術
作成支援ツールは業界で標準化
ビューワでも90%のシェアで独占
自社でコンテンツを作成するのではなく、フィービジネスである点

成長性

携帯でのマンガ(コミック)閲覧が世界規模で拡大すれば、セルシスの収益はとんでもねええええ!ことになる可能性がある。

リスク

ビューワの独占性が崩れること(ここがもっとも大事な点で、賛否両論ある。私には分からないので、そういう可能性もなくはない、と認識しておく)
携帯で閲覧するスタイルが人々に受け入れられないこと。

財務・キャッシュ

決算書を見てみると、フィービジネスの割にはフリーキャッシュが寂しいことに気が付く。その要因はソフトウェア勘定で、これは費用の先送りとも読めるわけで、懸念材料としては把握すべき。

割安度

PER水準では14〜15倍とセントレックス市場に上場している企業では割安感はない。セルシスに投資するとするならば、まさに「将来性」一本に賭ける事になるだろう。

まとめ

とんでもなく大化けする可能性を秘めた銘柄と思います。それだけの技術とマーケットの潜在性を感じます。懸念材料はビューワの参入障壁ですが、現在でもシェア90%ということで、今のところ崩れる可能性は低いのかなーという気はします。でも技術的なことは良く分かりません。

また、今後携帯でマンガを見ることが標準化する!という意見もあれば、いやいや紙媒体から大きく移ることは無い、という意見もあり、先見性の無い私には分かりません。

ただ、現時点で携帯からマンガを閲覧する人は増加していること、またエキスポで実際に閲覧してみて、中々コレは良いものだな、という感想は持ちました。



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