新興市場の株式投資

プラップジャパン

プラップジャパンのまとめです。

プラップジャパンのまとめ

今回プラップジャパンを調べてみようと思ったのは、21年8月期の中間決算を上方修正(営業利益)したためです。

20年8月期の決算において、来期の予想が随分強気だと感じていました。その時の業績予想に載っていた文章を引用します。

平成21年8月期の業績見通しにつきましては、世界経済および国内経済が景気減速、クライアント企業の広告費削減等が予測されますが、当社のコミュニケーションサービス部門のクライアントの多くは広告費と比較して、広報・PR費のコストパフォーマンスが良いことを認識しております。このような状況のため、既存クライアントの売上は若干削減の影響を受けますが、広告業界ほどではないと思われます。

私としては、この見通しに半信半疑だったのですが、実際に中間決算できちんと数字を出してきたことは、評価に値すると考えています。少なくとも楽観的で安易な予想を立てる会社ではなく、不況の中でもきちんと利益を出せる会社であると言えるでしょう。

コスト面についても、同業者の共同PRと比較してみると、より効率的な経営をしているのはプラップジャパンだと言えそうです。

PR事業については、プラップジャパンがすぐれたサービスを提供しているかどうかは、1個人投資家である私ごときには分かりません。しかし、企業も限られた広告宣伝予算の中で、なるべく大きな効果を得ようとするなら、大手の広告代理店に依頼するより、PR会社を使ってみようか?という選択肢は増えていく気がします。

ただ、1業種1社というPR業界の商習慣もあることから、たとえ市場が拡大しても一気に飛躍!という可能性は低いと考えられます。またこの業界はほとんど人材のみに依存するサービスなので、一気に拡大することはサービスの質を落とし、長い目で見て逆効果になる可能性すらあります。

そう考えると、じっくり気長に企業の成長を見守るタイプの投資家に向いている会社、といえるのではないでしょうか。現時点では資産的な割安感もあり、充分に魅力的な投資対象だと思います。


割安度 ★★★★ 資産面では、ほぼネットキャッシュ=時価総額であり、事業面でも安定性がある
競争力 ★★★ PR業界の中では上位であり、有力な企業がひしめく業界ではないために、一定の競争力はあると思われる。
成長性 ★★★ PR業界の認知度と中国関連がポイント
リスク ★★ 不況でもある程度利益が出せる体質と、強固な財務基盤でリスクは限定的か。
総合評価 ★★★★ あまり知られていないPR業界の企業だが、投資対象としては充分に魅力的だと考える




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