新興市場の株式投資
オンリー |
ヘラクレス上場のオンリー(3376)の分析2です。 2009/01/09 株価39,950円 時価総額23.9億 現在の株価 【成長性】 まず、全体の市場規模については、拡大は見込めない。最近では女性がスーツを着るようになって、市場の拡大が期待されているが、全体としてはやはり縮小傾向だろう。 その中でオンリーが着実に売上を伸ばしていけるかは、全くもって不透明だ。 新しい形態のスーツや新たな技術のスーツなどを開発するにしても、例えば夏でも涼しいスーツとか、洗えるスーツとか、冬でも暖かいスーツとか・・・。開発力は断然大手のほうが強いだろう。 また、価格競争になったら、規模で劣るオンリー社が勝ち残れるとは到底思えない。競争環境としては大変厳しいのではなかろうか。 【リスク】 競争激化・原価上昇・景気低迷で売れないこと。 平均年収の332万円、平均勤続年数の2.7年が気になる。良く言えば若くパワーのある企業、悪く言えば人件費が掛からないためにスーツも安い(しかし業界首位の青山でも年収は482万円) 【割安度分析】 予想PERは4.59倍 業績達成+5%成長 11.8+(6×12=72)=83.8(28.5%) 業績2割未達+無成長 11.8+(4.8×10=48)=59.8(40%) 【指標等】
新興市場の中でも、株価的には思いっきり安いですが、これは景気低迷でスーツ売れるの?という疑問と、長い目で見たときのオンリー社の成長性に疑問が持たれているということなんでしょう。 私自身はオンリー社の店舗に行ったことが無いので分かりませんが、スーツって買う店舗によってそんなに違うものなんでしょうか? (オンリーの株主さんがいたらごめんなさい)ですが、もし買うなら、やっぱり大手で買ったほうが安心感があるというか、品質も良いんじゃないかなーなんて勝手に想像してしまいます。 そういう規模の優位とか開発力の優位とか、知名度とか安心感を押しのけるほど、オンリー社が何か強いもの・特別なものを持っているとは現時点で考えられません。どこでもツープライスやってますし。 しかし、もし自分で店舗に行ってみて、おお!これは素敵と思えれば、今の株価水準はとっても魅力的ではありますね。 |