新興市場の株式投資
小田原機器 |
ジャスダック上場の小田原機器(7314)について分析していきます。(全6ページ)2009年3月16日に新規上場したIPO企業です。 分析日2009/03/20 【事業内容】 ワンマンバスの運賃収受機器及び運賃並びに運賃データ、乗降データ等旅客データの集計システムを企画製造販売。平たく言えばバスの機器屋さん。
小田原機器の主な事業領域はバス向け。鉄道向けは微小 【小田原機器の強み】 バス機器において、高いシェアを持っていること。設備投資があまり必要ないこと。 バスの器機については、地域や使用環境によって仕様が違うために個別で対応を求められる。よって参入障壁は比較的高いと考えられる。また、ニッチな市場ゆえに新規参入のうまみが少ない。 運賃箱の特徴は、整理券のバーコードを瞬時に読み取り、投入されたお金と照合できるもの(即時計算式運賃箱という) 【市場環境】 全国のバスの車両数は・・・57,000〜58,000台でここ数年横ばい 今後の市場環境は・・・大きな市場環境の変化がなければ横ばいが続くと見るのが妥当か。 特需など大きく業績が左右される(紙幣やシステム) 【競合について】 レシップ(東証2部) 営業利益率は圧倒的に小田原機器のほうが高い。 市場自体が大きくないために、競合他社は少ない。 【直近の業績】 決算短信を発表しているが、来期の業績予想は減収減益になっている。 鉄道と路線バスのIC乗車券の相互利用サービス(PASMO)に付随する非接触ICカードシステムの導入の特需があり、その反動で減収減益予想。 ただし、今期も特需のプラス影響(地方において非接触ICカードシステムの普及が本格化)があっても、この業績予想になっているので、さらに来期・・・その次・・と売上が徐々に減少する懸念がある。
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