新興市場の株式投資

博展

ヘラクレス上場の博展(2173)について分析していきます。(全2ページ)

博展の事業内容

一言でいえば、企業の展示会活動を支援すること。

具体的には、企業が展示会などに出展する際に、どのようにしたら一番集客できるのか?どのようにすれば効果的なPRができるのか、企業から相談を受けて企画や設計、当日の支援などをすること。

展示会関連の売上が9割を占めている。

【強み】

ディスプレイ企業より総合提案力が優れている。(会社説明)
→ディスプレー業界は展示する形を作ることは得意だが、PRするノウハウという意味で弱いということか。

広告代理店よりも専門性、コストパフォーマンスにおいて高い優位性あり。(会社説明)
→電通とか博報堂は年収が高いため、コストも掛かるということか。

【直近の業績】

第一四半期は増収減益

会社側の説明では、人件費が大幅に増加したためのコスト上昇とのこと。受注状況は決して悪くない。展示会の状況は景気の影響は受けるだろうが、企業のコスト削減意識から、広告代理店の大手から、博展社に顧客が流れてきているようだ。

また、上場による知名度向上の効果もあるようだ。この業界は顧客との最初の接点を持つことがとても大事で、新興市場のヘラクレスといえども、上場している企業というだけで、だいぶ感触が違うのだろう。

【競合】

乃村工藝 スペース 丹青社 日商インターランス ラックランド テイーダブリュー アスクプランニングセンター 電通 博報堂 

事業規模 ★★ 売上高33億 従業員186名 
年収 ★★★ 平均年収500万


博展の資本・財務分析

【株主構成】

筆頭株主はT&Pホールディングス、社長の田口徳久氏資産管理会社。第二位は社長の田口徳久氏で23%。実質的に田口氏で過半数ですな。あとは5%未満

【資本政策】

新株予約権 894株 平成28年3月11日まで 行使価格15,000円
新株予約権 64株 平成28年12月21日まで 行使価格30,000円

希薄化懸念6%ほどで若干高い。

【経営者】

田口徳久氏の動画あり http://shachomeikan.jp/interview/detail/?t_ceo_id=1418

なかなか魅力的な経営者さんだと思います。
・語り口調がとてもゆったりしている。伝えようとする気持ちが前面に出ている
・こういう企業にしたい、というイメージを上手に伝えられる

【財務】

ネットキャッシュ1.3億

【株主還元】

配当性向決まっておらず。自社株買い実施していない。


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