新興市場の株式投資

フェイス

フェイスのまとめ1です。

フェイスのまとめ

フェイスのニュースリリースを見ると、とにかく色々なことをやっていて、正直言って、フェイスのやっている事業全部を把握することはとても難しいと思いました。音源の技術的なこともさっぱり分かりません。

そこで、フェイスが目指しているもの、社長の平澤創氏がイメージしている世界を考えてみることによって、フェイスという会社の本質を少しでも見出したいと思います。

まず、フェイスという会社の出発点は、やはり着メロで成功したことにあると思われます。フェイスの着メロのビジネスで優れている点は、自らコンテンツを生み出すわけでも、ハードを開発するでもなく、着メロというシステムを提案し音源ソフトを供給したことにあります。

すなわち、着メロが存在し続ける限り(基本的には)フェイスの技術を使わざるを得ない。何もしないでも(というのは言いすぎだけど)着メロが使われていれば、必ずフェイスにお金が落ちてくるというわけです。だからこそ、平成13〜15年のような化け物じみた利益率が可能だったのでしょう。なんとなく版権ビジネスとか、インフラ(電力や鉄道)にも似ているなぁ、という気がします。

しかし、ここにきて着メロの市場規模自体が縮小してきました。そこでフェイスはまだ着メロで稼げているうちに、次なる事業を育成しようとしています。それが映像認証(カザス)であったり医療であったり、電子マネーというわけです。

フェイスは一部自社でコンテンツ事業を運営しているものの、基本としている事業戦略は、第二の着メロ的なビジネスモデルを構築することだと思います。つまり映像を楽しんだり、医療情報を確認したり、オンラインゲームやネットショッピングを楽しむ時に、必ずどこかでフェイスが介在している状態です。

で、うまくいくの?と考えると、私にはさっぱり分かりません(涙)やっぱりビジネスとしては、相当美味しい部分なので、どこも狙っていると思いますし、その中でフェイスがどのポジションにいて、どれぐらいの技術を持っているのかは不明です。もしかしたら、内部の人間にも予測できないことなんじゃないでしょうか?

あと気になる点は、これはウェブマネーの決算書や資料を読んだ感想でもあるのですが、基本的にマイナス部分にはほとんど触れない、ということです。非常に前向きで良いのですが、もう少し過去の失敗の分析もすべきではないでしょうか。



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