新興市場の株式投資

フェイス

フェイスの業績分析です。

分析日2009/05/23 株価6,750円 時価総額80.7億

フェイスを投資対象として分析

業績推移

平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 22年予想
売上高 30,040 44,152 50,192 53,957 54,730
原価 20,308 31,215 37,087 42,912
原価率 67.6 70.7 73.9 79.5
販管費 6,339 11,877 10,838 9,640
販管費率 21.1 26.9 21.6 17.9
営業利益 3,391 1,060 2,266 1,425 680
経常利益 3,455 853 1,909 994 510
純利益 1,438 −1833 537 −149 100
営業CF 2,970 1,371 6,112 4,500
投資CF −2,041 −13,978 344 −766
財務CF −236 12,738 −3,944 −3,944
のれん償却 2,614 2,742 2,586
のれん償却+営業利益 3,391 3,674 5,008 4,011 予想3280
平成19年ののれん償却額は原価に参入された額(特別損失分は除く)

業績分析

平成18年4月にギガネットワークス買収で120億円投資
のれん償却を5年間としたために、営業利益が大幅に落ち込んでいる。

ギガネットワークスの買収したときの経営状態は?
売上高68億円 営業利益38億(平成17年8月期)

そのすぐ後の平成18年5月19日発表の決算短信で・・・
売上高47億円、営業利益6億円程度を見込んでおります。
想定以上に経営状態が悪かった?それとも理解したうえで買収したのだろうか?

償却とキャッシュフロー

平成20年・21年のキャッシュフロー項目を見ると、純利益に対して営業キャッシュフローが大きく上回っていることが分かる。この要因はなにか?というと「のれん償却」である。

のれん償却というのは、ギガネットワークスの買収した費用を費用化するもので、損益計算上は費用(原価)計算されるために、営業利益の数字は悪化するが、実際にはキャッシュが減っているわけではないので(すでに平成19年の投資キャッシュフローで支出)実際上のキャッシュは純利益の数字以上に大きくなる。

こののれん償却は5年で終了するために、平成23年までは営業利益を大きく圧迫する要因となるが、それ以降は一気にゼロになるために、会計上の数字は改善する。つまり見た目上ほどフェイスの経営状態は悪くはない、とも言える。

のれんの償却については、もっと長い期間での償却が可能で、例えば10年での償却を選択したとすれば、意図的にもっといい数字(営業利益で1200万ほど上乗せ)することが可能。それを敢えて短い期間での償却を選択したところに経営者の質が垣間見える(かもしれない)

過去の栄光

平成18年以前の経営成績
平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年
売上高 2,535 6,667 8,209 14,672 23,629
経常利益 1,455 4,644 5,097 4,925 2,322

平成13〜15年の利益率は凄まじい。これが仕組みを作るビジネスにこだわるフェイスの原点なのかもしれない。



フェイスの分析トップ フェイスの会社情報 フェイスの業績分析
フェイスの投資情報 フェイスのまとめ@ フェイスのまとめA
フェイスのチェックリスト@ フェイスのチェックリストA
新興市場の株式投資 トップへ