新興市場の株式投資

エルモ社

エルモ社のまとめです。

エルモ社まとめ

特に書画カメラにといては、国内でも安定した需要があり、海外の先進国でも成長分野になっています。さらに今後新興国の教育現場で、書画カメラを導入していく流れが広がれば、エルモ社の拡大する余地は大きいかもしれません。

なぜ利益率が低い?

一般的に○○でシェアトップという企業はもう少し利益率が高いのが普通なんじゃないかな、と思うのですが、なぜエルモ社の利益率はあまり高くないのでしょうか?

理由になりそうな要素

・平均勤続年数は20.5年と高く、平均給与は561万 少し高い水準か?
→精密機器上場52社中38位 それほど高くはない。

・製品の性質がトップシェアでも薄利な商品である?
→どちらかというと機能を絞って割りと安い値段で提供できる商品のようなので、あまり利益率は高くない要因といえるかもしれない。

・研究開発費が多い?実績ベースで8.8億(売上高122億)
→精密業界全体で売上の5%程度の企業が多い中(四季報でザッと見た感じ)エルモ社は7%以上なのでやや高い水準となっている。

・コスト削減意識が薄い?
→あくまでもインターネット上の噂に過ぎないが、生産現場での無駄が多いという指摘も。

追記(2009/05/01)

21年2月期の決算が発表されましたが、来期は減収減益予想となっています。これは、円高の影響と、海外でも売上比率が高い北米部門の文教予算の低迷があると思われます。キャッシュフローと財務内容の変化を見ると、数字以上に厳しい状況と推測されます。

来期の施策としては、「コスト低減と新商品開発を強化」、とのこと。特に改善が見られないコストの推移については注目していきたいです。

割安度 ★★ 資産的にも事業的にも割安感はあまりない。
競争力 ★★★ 書画カメラについては競争力があると思われるが、監視カメラ・映像ソリューションについいては競争が激しい
成長性 ★★★ 書画カメラの海外の伸張に期待 
リスク ★★★★ 海外売上比率が高く為替リスク大きい。事業面での低迷ではさらに下値を試すリスクも。
総合評価 ★★ 売上の伸びとともに、コスト体質の改善も進めば大きく化ける可能性




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