新興市場の株式投資
シイエムシイ |
シイエム・シイのまとめです。 まず、事業についてはマーケティングのうち、カスタマーサポート事業、つまり説明書や修理書の企画・作成がメインの事業であり、収益源となっています。 この分野については、クライアント(主にトヨタ自動車)に駐在して作成していること、また取引が昭和52年からずっと続いていることから、余程のことがなければこの取引関係は継続するのではないでしょうか。 今後は、このカスタマーサポート事業の実績をもとに、同じ自動車産業、また他の産業からの受注を獲得すること、さらにそこから横展開して、インターナル・エクスターナルに広げられるかがポイントになりそうです。 ここ数年のIPO企業では、もともとそれほど公募価格が高くない(むしろ安い)水準にもかかわらず、最初だけIPO投資家(の残党)が食いついて、マネーゲーム化して次第に叩き売られて、クレイジーな水準にまで売られている会社が見られます。 特にシイエムシイのように、社名もパッとしない、事業が地味で分かりにくい、身近ではない、成長性が感じられない・・・会社は安い水準からさらに叩き売られる傾向があります。(だったら最初からIPOで買うなと、個人的には思うのですが^^;) まあ、そんな理由もあって分析時には非常に割安な水準となっています。このようなIPO銘柄は果たしていつ見直されるのか分かりませんが、本質的な意味で非常にお買い得です。あとは企業努力と市場の需給の問題といったところでしょうか。 追記(2009/05/01) 意外なことに中間期の業績(営業利益)を上方修正しています。理由は、インターナル・エクスターナルは苦戦するも、カスタマーサポートで新規の受注を獲得したこと、原価低減努力によるものだそうです。思った以上にカスタマーサポート事業での競争力は強いのかもしれません。下方修正もあるかな、と思っていたので驚きました。
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