新興市場の株式投資

クリップコーポレーション

クリップコーポレーション(4705)について分析2です。

2009/02/08 株価600円 時価総額27.2億 現在の株価

クリップコーポレーションを投資対象として分析

【コスト推移】

16 17 18 19 20
原価率 49.3 45.4 49.0 49.0 50.1
販管費率 28.6 28.7 27.6 25.6 25.6
営業利益率 22.1 25.9 23.4 25.4 24.3

【成長性

学習塾もサッカー事業も苦戦しており、新規事業の弁当も黒字化していない。特に稼ぎ頭のサッカー事業で苦戦していることが、クリップ社の低評価に繋がっているのではないか。

学習塾の運営にしても、原価(人件費)を抑えているが、学習塾の商品は指導員の「質」であるために、今後建て直せるでしょうか。

サッカー事業、もう一度サッカーブームは来るのでしょうか?

【IRに聞いてみた】

Q 今後の戦略は?

A @開発組織(いわえる営業)の拡充、Aチラシの内容見直しと数量の増加 B担当者の入替(中途採用の強化と研修体制の整備) C従来からの閉鎖基準の徹底(学習塾は生徒数24名以下の教室、サッカー教室は当面生徒数15名以下) D中長期的には、体験と学習の考え方による新タイプの学習塾の展開 等が当面の対策となります。

Q なぜ弁当事業?

A @今後の業容拡大として3本目の柱が必要 A学習塾・サッカー教室以外で社員の活性化させる事業が必要 B高齢化により需要が見込めること C新規事業参入の考え方から外れていないこと(エンドユーザー相手、現金商売、リピーターを含む会員ビジネス、設備投資資金が安価)

Q 余剰資金は何に使うの?

A 企業規模が小さいので現預金の比率だけを見ると財務内容は良いのですが、今後の事業規模拡大を考慮すると絶対額は決して大きいものと考えていません。投資戦略として一番資金が必要と考えられるのは、MAと考えられますが、予め計画して準備できるものではありませんので、@投資に対するリターンがある程度確実に
読める案件であること。A身の丈に合わせた案件であること(規模としては最大5〜6億円まで) B新規事業で示した考え方に準拠した案件であること。とうが挙げられます。

【リスク

事業自体があまり上手く回っていない印象を受ける。それが最大のリスク
労働環境などのリスク・・・社会問題化する可能性も?

割安度分析

下方修正後の業績達成+マイナス成長
 32.2+(6.3×8=63)=82.6(32.9%)

【指標等】

実績PER 4.15倍 予想PER 4.77倍 PBR 0.68倍
ROE 16.8% ROA 13.8% 自己資本比率 83.7%
ROIC 真のPER マイナス
株価590円で計算


クリップコーポレーションのまとめ

同じ学習塾のステップと比べてみると、経営に一貫性が無いというか・・・。

時価総額がネットキャッシュを下回っているので、割安は割安なのでしょうが、この会社を株主として応援したいか?もし自分に子供がいたら通わせたいか?と問われると厳しいですね。(ホルダーさん、通わせている親御さんがいたらごめんなさい)

逆にこれだけ叩き売られていて、業績復活したら株価は凄いことになりそうです。



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