エーワン精密のまとめです。 私自身は工具など触ったことも無いので、正直コレットチャックとかカムといわれてもサッパリ分かりませんでした。ただ、エーワン精密が非常に合理的な経営方針を持っていること、そして強い競争力を持っており、それが数字にも表れていることは何となく分かります。 ただ、いかんせん町工場なので、景気悪化の影響を受けて売上は減少しています。現状に置いて、きちんと黒字を確保できているだけでも、立派と言えるのかもしれません。 では、いつになったらエーワン精密の業績は回復するのか？というのは、やはり景気次第という面が強いので、現段階ではまったく分からない、ということになるでしょう。そのため株価も手持ちの純資産を大きく割り込んで低迷しています。 今期の業績低迷を受けて会社は減配を発表していますが、正直ここの部分はどうなのかな？と思います。もちろん会社側は業績に応じて配当を決めると明言しているので、当然の主張だと言いたいのかもしれませんが、そもそもそんなに余剰資金が必要なのか？という疑問も残ります。 保有株式の特別損失を計上するぐらいなら（結果論ですが）自社株買いを実施すべきではないでしょうか。このあたりは、新しい社長の林氏が金融業界出身なので、今後の方針に期待したいところです。 あとは、ジャスダックという新興市場に属しており、あまりに地味な事業のために、非常に流動性が乏しいということでしょうか。取引が成立しない日もありますからね・・。ただこの点は流動性が未来永劫ずっと低いままであるとは限りませんし、そういう銘柄こそ動き始めたら大きく動くということもあるでしょう。 これらの様々な要素にも耐えてじっくりと待てる人なら、現時点でエーワン精密に投資することは、それほど悪い選択だとは思いません。長い目で見れば非常に勝率の高い勝負といえるのではないでしょうか。日本のものづくりを支えている会社ですからね。
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